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+味噌ダレ+

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★調理実習★

忘れっぽいのに忘れられないアノ記憶。

中学校の調理実習。

メニューは「茶碗蒸し」と「プリン」。
「蒸して作る料理」なんだったんだろうなぁ。




僕の中学校はやたら田んぼの中にポツンとあって、
やたら通学範囲が広ぉ~い。

運良く道路1本クリアしての自転車通学。

中学校の調理実習。
前の週に班の皆さんで、必要な材料やら道具を分担しておいて。
当日は「オノオノが責任を持って、分担されたモノを持っていく」。

そりゃ、
「材料」は前日にチェケして、買い物。
「道具」は当日の朝にチェケ。


『え?蒸し器?』


とは思いつつも、かーさんと、チャリンコの荷台に「S家の『蒸し器』をククリツケタ」。
素晴らしい責任感はこの頃から培われていたのだな。

そして登校。


クラスメイトの「痛い眼差し」。
クラスメイトの「可愛そうな子を哀れむ空気」。

でも、僕責任をマットウしてるもんね。
頑張って持ってきたもんね。
えっへん。


しかし、様子がオカシイのはなんとも居心地が悪い。
しかし、原因が分からない。


中学校の調理実習。

1・2時間目。
家庭科室にぞろぞろ移動して。
先週配られて、各自の分担を書き込んだプリントを見て。
同じ班の子のプリントと見比べて。


僕の分担は。

「蒸し器にかぶせる布きん」だった。

それが、書き込むスペースがうんとちっさくて『蒸し器』って。

書いちゃったの。
それを忘れたの。


なんやかんや無事に「茶碗蒸し」も「プリン」も食べ終え。

学年の廊下に戻ると。
1組~5組まで、色んな知り合いからの励ましのコール。

あの時の励ましのコールがあったから、
今日の日の僕はニコニコと不機嫌ヅラで力強く生きているのだな。


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